1月17日10時に更新データVer.2.1.0の内容が発表、1月18日10時に配信された。
今回はそのバランス調整への感想と、それを受けて次の環境がどうなるかを予想する。
Ver.2.1.0前にバランス調整に期待していたこと
バランス調整(Ver.2.1.0)への感想
バランス調整の詳細
スプラトゥーン3 更新データ|Nintendo Switch サポート情報|Nintendo
カニ強化・弱体化・不具合修正
・継続時間約9秒間→約8秒間
・スぺ強(スペシャル性能アップ)による継続時間の延長率を増加(これらの変更によりスペ強を最大まで使用時の継続時間はこれまでと同じに)
不具合修正
カニタンクで、攻撃形態で特定の方向に移動しているとき、アメフラシや後方からの攻撃が、プレイヤー本体に命中していても、カニタンクの装甲に防がれてしまうことがある問題を修正
この調整が不満!その1。
不満なのはカニとシャーカー(シャープマーカー)の弱体化ペースの遅さ。
今回のバランス調整では、明確な最強ブキだったシャーカーの弱体化が結果カニの時間が1秒減っただけだったのに、それを補填するギア強化がされていて全然弱くならなかった。体感SP(スペシャル必要ポイント)10増加相当。
ただ、2022年10月26日のバランス調整後にシャーカー環境になったわけだが、その次のバランス調整があった11月30日に今回の弱体化が行われていたら不満も少なかったと思う。そこでノータッチだったことで年が明けて1月18日までの3か月弱の間シャーカー環境が続いているわけで、もし今回の調整でもまた環境が動かなかった場合は2月の終わりにあるだろう次のバランス調整までの少なくとも計4ヶ月間はシャーカー環境が続くことになり、まあ長すぎる。シャーカー環境になってから3回目のバランス調整が来るまでそれが変わらないって……。
もちろん今回カニはバランス調整だけでなく不具合修正もされているからその影響が予想以上に大きかったり、エナスタとトルネが強化されたことでカニに対抗できるようになっている可能性も無いことは無いが。
弱体化の方法自体は良いと思っていて、事実カニの継続時間短縮とそれに合わせたスぺ強の強化は前回の記事で希望する弱体化方法の第3候補として挙げていたものだった。(カニのスぺ強だけ強化するなら他のスペシャルのも強化してとは思うけど……。)
不具合修正という形だったがカニの装甲の弱体化も第1候補で希望していたから、カニの調整方法には全面的に満足。
調整方法や調整幅からも伝わるのはシャーカーをむやみに弱くしたくないのだろうということ。これは後述のSP強化の方針にも書いてあるように、シャーカーを弱体化するのにお決まりの方法だったSP増加調整が無く、それに対抗できるようにスシや52のSP減少調整がされていることからも察することができる。
これは前環境ブキのスクスロに対しての調整と比べると違いは明らか。
お互い環境ブキになってから最初の弱体化が、シャーカーは3か月弱経って今回これだけだったのに対して、スクスロは発売日9月9日から1か月半経った10月26日Ver.1.2.0でタンサンのインクロック15F増加とSP10増加で最強の座をシャーカーに譲り、さらに11月30日Ver2.0.0ではナイスダマの効果音の弱体化調整2種類とナイスダマがためづらくなる不具合修正2種類で環境スペシャルのカニに対してより弱くなり、さらに追い打ちが今回の弱体化である。
スクスロより短射程シューターを優遇することには賛成できるものの、今のシャーカーの強さの実態は短射程シューターとしての前線での打ち合いではなくクイボとカニによる打ち合いの拒否だから、それが優遇されるのに納得はできない。
更に不可解なのは今回スクスロのSPを210から220に増やしたのにシャーカーは200のままなこと。
2つのブキの間には明確に差があったわけで、どっちの調整を先に決めたのかは分からないがスクスロを220Pにしようと決めたならなぜシャーカーはそのままなのか理解できないし、シャーカーをひとまずそのままにしようと決めたならなぜスクスロは220Pにしたのかも理解できない。
一つ信頼したいのは、次のバランス調整ではシャーカーかカニをしっかり弱体化してくれるだろうということ。それはスプラ3において今回含む過去3回のバランス調整で共通している弱体化の対象、「サブスぺを打ち続ける戦法」に今のシャーカー・カニがもろ当てはまっているため。
スクスロ弱体化
メイン
インク消費量約10%増加
SP
スクスロ(ナイスダマ)210→220
この調整が不満!その2。
問題はスクスロの強さですら許されなかったこと。
スクスロはシャーカーに次ぐ2番手か3番手だったが個人的には弱体化の必要は無いと思っていた。しかし今回メインとSPの弱体化を食らい、シャーカーと同じぐらいかそれ以上の弱体化となってしまった。しかもシャーカーには弱体化を補填する強化があったのにスクスロにはそれも無しという扱いの差。
もしこの基準の調整が続くなら同じぐらいの強さだったジムワイパーも許されない道理になるだろう。
SP弱体化
もみじ(ソナー)180→190
ドライブワイパー(ハンコ)180→190
スペシャル必要量を増やす調整の一部は、離れたところからサブウェポンとスペシャルウェポンを使用し続ける戦法を、ある程度抑制するために行いました。
「離れたところからサブウェポンとスペシャルウェポンを使用し続ける戦法を、ある程度抑制する」という調整方針には全面的に賛成。これはタンサンやマルミサが弱体化した時と同じ文言で、打ち合いを拒否する戦い方は許さないという方針は一貫している。
問題はこの2つのブキが、同じくSPを増やされたスクスロより遥かに目立っていなかったため何を基準として弱体化されたのか見当もつかないこと。もみじはまだXマッチや大会環境でわずかにではあるが注目されていたが、ドライブワイパーに至っては強化されたものの全く活躍していなかった印象。
考えられる理由としてはXより下のウデマエで暴れていたのかもしれないくらい。
一応この2つのブキの共通点としてはトーピードがあるが……。
納得できない調整の対象がトーピードブキだったのは安心したところ。
イカニンジャ強化・弱体化
・イカ状態になった直後の30F(フレーム)はインクの飛沫が見えなくなる効果が発揮されないように
・イカ速ギアを同時に使用したときに、その一部を打ち消す効果を廃止(イカニンジャの効果のうちイカ速が一定の割合で遅くなる効果は引き続き発揮)
イカニンジャに対する変更は、比較的近い距離で撃ち合いをするブキ同士で、互いに相手を見失いやすいという問題を緩和しつつも、より射程が長い相手に近づく手段としての有用性は変わらないようにすることを意図して行いました。
元々イカニンジャを弱体化してほしい理由ならいくつもあった。
まず大会環境でも使用率がかなり高かったこと。その強さの訳だったインクの飛沫が見えなくなる効果が対面において納得感が低いこと、イカニンジャが強いとイカニンジャが持つイカ速が遅くなる・打ち消す効果によってゲームスピードが下がってしまうこと。
ただイカニンジャが弱くなるということは前線ブキが弱くなるということにもなってしまうから積極的に弱体化してほしいとは思っていなかった。
今回はイカ速が打ち消されるリスクとインクの飛沫が見えなくなるリターン、その両方が軽減されるという予想外の調整だった。特徴が薄くなったとも言えるが、個人的にはそのリスクとリターン両方がつまらないと思っていたからこの調整方法には大賛成。この調整によって使用率が抑えられることにも期待したい。
単純な弱体化ではなかったから前線ブキが目に見えて弱くなることもなさそうだし、もし前線ブキが結果的に弱くなってしまったとしてもイカニンジャではない別の形でそのテコ入れをしてほしい。
メイン強化
飛沫塗りの半径約10%拡大
ジェット
地上での射撃中のブレ約17%減少
距離によるダメージ減衰率を調整し、これまでより遠くまで50ダメージ/100ダメージが与えられるように
竹
インク消費量約17%減少
ノーチラス
射撃継続時間15F延長
メインウェポンについての変更の多くは、『スプラトゥーン2』のギアパワー「メイン性能アップ」がなくなった影響を受けているブキの一部に対して、その影響を緩和するために行いました。
今回メインウェポンが強化されたブキはどれも強くなってほしいブキではなかったが、調整方針は確かに納得できるものだった。また強化幅もちょうどいいと思う。
新ブキ強化
スペースシューター
着弾点塗り半径約19%拡大
ワイドローラー
ヨコ振り最小ダメージ30→35
「2022冬 Chill Season」で追加された新メインウェポンブキ3種のうちR-PEN以外の強化。
R-PENを含む新ブキ3種はどれも強くしてほしいタイプのブキではないから、今回のようにゆっくり着実に強化していってほしい。
ラインマーカー
・ダメージ30→35
・地形や相手プレイヤーに当てたときの塗り半径を約2倍に拡大
ラインマーカーは前回に引き続きの強化。
ダメージ強化は望んでいた通り。塗り強化は予想外。ありがたいが地味ではある。
35ダメじゃまだ物足りないだろうから、50ダメを一つの目安として更に強化していってほしい。ひとまず40。
スペシャル強化
スペシャルウェポンの特徴がより発揮されるようにするための変更を行っています。
エナスタ
ペナアップやリベンジによって、エナジースタンドの復短やスペ減の効果が打ち消されないように
待望の調整。
サメ
爆発後、動けるようになるまでの28Fは無敵に
望んでいた強化は爆発後の硬直短縮だったものの、問題だった爆発後の無防備さを解決してくれるのは一緒だからその点は満足。(硬直を無くしてくれる方が手っ取り早いとは思ってしまうが。)
トルネ
・ダメージ範囲半径約10%拡大
・ダメージ約50%増加
トルネ待望の初強化。
望んでいたイカ状態になれる強化をすっ飛ばして竜巻部分の強化が先に来た。ダメージ範囲+ダメージ強化のダメ特化調整。ダメージ約50%増加は思い切ったという印象。
ダメージ強化の懸念は対スペシャル性能の向上。
例えばトルネ側は相手のナイスダマにトルネを使ってキルしたい、ナイスダマ側はトルネでキルされたくない、結果お互いがスペシャルを使わないみたいな状況が頻発するのはつまらない。
さらに、スペシャルに使えば強いけど普通に使ったら強くないという性能はつまらないから、そこのバランスは不安なところ。
SP強化
スシ(ウルショ)200→190
52(メガホン)200→190
96(キューイン)200→190
プライム(カニ)190→180
スペース(メガホン)200→190
マニュ(カニ)200→190
スペシャル必要量を減らす調整の一部は、使用率の高いブキに近い射程を持つブキを強化することで、選択肢を増やすことを意図して行いました。
「使用率の高いブキ」はシャーカー、「近い射程を持つブキ」はスシと52(マニュも?)を指していると思われる。単純にシャーカーのSPを増やさないこの調整方針からも、シャーカー最強環境は崩したいが強いブキのままにはしたいという意図がうかがえる。
スシの強化には複雑な心境。スシはメインかウルショを強化してほしいと思っていたから本意ではなかった。
52の強化もメガホン強化の代わりにSPを増加する調整を望んでいたから、単純な強化には反対。
他の強化の意図としては、シャーカーをターゲットとしたカニ弱体化の代わりにシャーカー以外のカニブキであるプライムとマニュの強化、弱い新ブキスペースシューターと弱ブキ96の救済、という内訳か。
カニブキの中でL3だけ強化されなかったのには理解できなくはないが巻き添えで不憫ではある。
まとめ
スプラ3で3回目のバランス調整。過去2回と同様に慎重な調整が続いているが、その中でも最大規模の調整となった。
最強ブキだったシャーカーが全然弱くならなかったから、率直な感想としてはどうしても不満が強い。
弱体化調整は全てに不満がある。特にシャーカーとスクスロ。
一方それ以外の強化調整とイカニンジャの調整には好印象。
今回の調整で影響が最も大きいと思われるのはスペシャル3種の強化とイカニンジャの調整。
環境予想
装甲の不具合修正の影響にもよるが、カニの継続時間1秒短縮だけでシャーカー環境が終わるとは到底思えない。
その次に来るブキとして、今までは2番手がスクスロで3番手がジムワイパーという印象だったがその順番は逆転してもおかしくないだろう。
編成としてはシャーカーシャーカージムワイパーが順当に強いと思われる。
強化されたブキの中で最大の目玉はエナスタとトルネ。環境に入り得る調整だがさすがにカニに対抗することはできないだろう。
注目ブキはエナスタのZAP、トルネのスシコラ・バケツ・ラピ。
サメの強化も大きいだろうが、さすがにまだ環境には入ってこないだろう。
次回の更新データ
次回の更新データは、3月に開幕するシーズンのための機能追加やブキのバランス調整を中心として、現在開催中のシーズンが終了する時期に配信予定です。
次回のバランス調整は予定通りなら2月の終わりに来ると思われる。