2024年期待の若手6人【福岡ソフトバンクホークス】

3月29日、プロ野球2024シーズンが開幕する。

 

今回はホークスファンの自分が今シーズン活躍に期待している若手6人を紹介したい。

 

 

 

 

 

 

尾形崇斗

学校法人石川高校から2017年育成ドラフト1位で入団した中継ぎ右腕。

 

2年目の2019年に3軍で31試合66.2回・防御率1.62・奪三振率14.04、台湾ウィンターリーグでも10試合11.2回・防御率0.77・奪三振率17.74と急速に頭角を現す。

翌年2020年のオープン戦で11回・防御率0.00と結果を残し支配下を勝ち取った。

その後1軍では去年の12試合が最多出場と出てこれていないが、2軍では2022年に35回・防御率2.06・奪三振率10.29、2023年に46回・防御率0.98・奪三振率11.54と2年続けて無双している。

 

 

尾形の特徴は何と言ってもストレート。特別速くなくても空振りが取れていたが、去年オスナからの指導をきっかけに平均球速が約3kmアップ、自己最速を更新する157kmを記録した。

 

 

渡邉陸

神村学園高校から2018年育成ドラフト1位で入団した右投げ左打ちの捕手。

 

支配下になったのは3年目の2021年。2軍1年目でOPS.766を残した。

翌年2022年には1軍に20試合出場、36打席ながら3本塁打OPS.909、2軍では210打席でOPS.919と打ちまくり、若手で最も有望な選手に成長した。

しかし2023年シーズンは不調が続き1軍の出場無し、2軍でもOPS.594に終わってしまっている。

オフはアメリカのドライブラインに派遣され体重増の必要性を痛感、7~8kgの増量で100kgに到達した。フォームも変更し、本人の「『化け物』に近づく第一歩」との言葉にも期待感が募る。

 

 

渡邉陸は恵まれた体格からの長打力が魅力ながら、守備に課題がある打撃型捕手。

 

ホークスの正捕手としては甲斐が7年間君臨しているが、2022年には405打席でOPS.498に終わってしまったように頑なな固定によって自分の首を絞めている時期もある。

甲斐のライバルはもちろん、高谷の引退からここ数年第2捕手すら定まっていないため、まずはそこに収まることに期待したい。

 

 

野村勇

NTT西日本から2021年ドラフト4位で入団した右投げ右打ちの遊撃手。

 

1年目の2022年には203打席で10本塁打10盗塁・OPS.800を記録したが、去年は怪我での出遅れや状態が上がらない中での昇格もあり95打席・3HR・OPS.562に終わってしまった。

オフには秋季キャンプで受けたドライブラインからの指導をもとにフォーム変更に取り組んでいる。

 

 

野村勇の特徴は高い身体能力による長打力・走力・肩。

弱点は低打率と高い三振率で、少しでもそこを改善して安定感を出せるかが活躍の鍵になる。

 

ホークスはここ10年近く今宮がレギュラーで、2022年こそ打ってはOPS.761、守ってはUZR5.9の活躍を見せたが、それ以外の年では特にUZRが悪くなってきていて固定するに足る選手ではなくなっている。

今宮の後のショート候補として2022年ドラフト1位でイヒネを取っているため、彼が育つまでに今宮や他の中堅選手で繋ぐ必要がある。

その候補が野村勇と川瀬で、特に野村勇にはわくわくさせてくれる活躍に期待している。

 

 

リチャード

沖縄尚学高校から2017年ドラフト育成3位で入団した右投げ右打ちの三塁手一塁手

 

2年目の2019年に3軍で11本塁打OPS.830を記録、台湾ウィンターリーグでも活躍し一気に期待の若手に。

2020年のオープン戦でOPS.986とアピールし支配下登録、2軍で12本塁打OPS.709で本塁打王打点王のタイトルを獲得。

2021年には1軍で116打席・7本塁打OPS.652と爪跡を残した。

ここ2年間は2軍でこそ2022年OPS.909、2023年OPS.885と打ちまくっているものの1軍では2022年70打席OPS.560、2023年64打席OPS.287と苦しんでいる。

 

 

2軍では4年連続本塁打王を獲得しているように、持ち味はその抜きん出た長打力。

ただ野村勇以上に低打率と高い三振率が弱点なため、そこが改善できるか、少ない打席で結果を残せるかが勝負。

 

 

正木智也

慶應義塾大学から2021年ドラフト2位で入団した右投げ右打ちの外野手。

 

1年目の2022年は2軍でOPS.784、1軍で80打席OPS.815と期待できる成績を残す。

2023年はオープン戦でOPS.793とアピールし開幕5番スタメンを勝ち取ったものの、30打席・打率.038・OPS.205で終わってしまい、怪我もあって2軍でも85打席OPS.492に終わってしまった。

秋季キャンプではドライブラインによる動作解析を受けフォームを変更、台湾ウィンターリーグではOPS.991と復活の兆しを見せた。

 

 

正木の特徴は長打力と選球眼。

課題は守備位置と少ない打席で結果を出せるかどうか。

2023年は近藤、今年はウォーカーと山川を補強したため空席と言えるのはセンターだけ。外野と一塁を守る正木にとっては向かい風な状況。

また、2023年は1軍で、今年はオープン戦で19打席・打率.000と限られたチャンスをものにできていない。

 

個人的にはバッティングで1番期待している選手。チャンスをものにしてほしい。

 

 

川村友斗

仙台大学から2021年ドラフト育成2位で入団した右投げ左打ちの外野手。

 

1年目の2022年は2軍で118打席OPS.539、3軍で178打席OPS.796だった。

2023年はオープン戦で14打席・打率.357・1本塁打・OPS1.000とアピールしたが支配下契約には至らず。2軍では204打席・6本塁打OPS.823と期待できる活躍を見せた。

今年の春季キャンプ中の実戦ではOPS.900とアピールに成功。今月19日に支配下登録された。オープン戦では23打席で10三振、三振率43.5%と確実性に不安を残す結果に。

 

 

川村は長打力・俊足・強肩の3拍子が揃った選手。

 

今のホークスの外野はセンターしか空いていない。川村はそこを安心して任せられるうえに打撃にもロマンがある貴重な若手として期待は大きい。